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2017/08/17
焼酎の賞味期限・保存方法ってご存じですか?お酒に賞味期限はないと言われますが、開封したあとはどうなのでしょう。今回は気になる焼酎の賞味期限について説明します!
焼酎に賞味期限・消費期限は記載されていませんし、ありません。
賞味期限とは、未開封で「安全性、風味、味」が変わらずおいしく消費できる期間を指定したものです。
消費期限とは、未開封で「安全」が変わらずに消費できる期間を指定したものです。
*参考:農林水産省の消費期限と賞味期限に違いについて
焼酎はアルコール濃度が高いため、菌が生存できず、長期間置いても風味が変化しづらいとされています。また、焼酎は蒸留酒で、糖分を含まないお酒です。焼酎やウイスキーといった蒸留酒は製法の過程でさまざまな不純物が取り除かれるため、細菌が好むような栄養が含まれていません。焼酎であれば、約37度~45度の原酒に割り水を加え、25度前後に調整して出荷状態となります。
清酒の腐敗につながる火落菌などを除いて細菌は、10度以上のアルコール濃度では生存することが困難です。除菌や消臭でもアルコールを使うように、高アルコールの中では細菌といった有害微生物も繁殖しにくいため、特に賞味期限あるいは、保存期限等は明記していません。
焼酎ラベルに貼られた日付は、瓶詰めし製品化をした日時を指します。賞味・消費期限ではないのでご安心ください。焼酎と同様に、蒸留酒であるウイスキー・ブランデー、4大スピリッツであるジン・ウォッカ・ラム・テキーラ、泡盛などにも同様日、賞味・消費期限はありません。
賞味・消費期限がないなら5年や10年経っても大丈夫なの?と疑問に感じる人もいるかもしれません。開封前の焼酎で涼しく日光が当たらない場所で保管してあったものであれば、品質上は問題ないといえます。また、焼酎に対して賞味・消費期限を表示する義務が法律的に課せられていません。
しかし、開封前であっても、風味は落ちる可能性があります。買った時の味を楽しみたいのであれば、ボトルであれば2年、紙パックやペットボトルなら1年半くらいのうちに飲むことをおすすめします。
焼酎はもちろん、ワインや日本酒などの醸造酒にも、『エイジング』といって、樽や甕、もしくは瓶詰めされた後に何年か置くことで成分がゆっくり酸化し、うまみが増すという考え方もあります。
本格焼酎には原料由来の旨味成分である高級脂肪酸(油分)が多く含まれています。この成分は通常焼酎に溶け込んでいるのですが、気温低下等の要因で、もやもやっとしたものが凝固し、浮いたりすることがあります。健康上の心配は全くありません。
日本酒やワインも、「製造年月」の記載はありますが、通常は賞味期限は明記しないのが一般的。
ただ、日本酒やワインなどの醸造酒は、糖質を含むため蒸留酒に比べて酸化しやすく、製造年月から1年を目安に飲まれるのがよいと言われています。特に生貯蔵酒は9ヶ月ほどを目安にしましょう。
また、1年を過ぎた日本酒も捨てずに料理酒として活用していくことも可能です。
「開封後はなるべく早くお召し上がり下さい」と記載されていることがありますが、どのくらいまでセーフなのか判断が難しいですよね。実は、焼酎がどのくらいの間そのままの味で楽しめるかは、保存環境によって変わるんです。
実際に焼酎を美味しく保つための保存方法、「この焼酎はまだ大丈夫か?」をチェックするための安全に消費を確認する方法をお伝えしていきます。
まず、焼酎に直射日光をあてるのは御法度。もともとお酒のボトルは黒や茶色など濃い色が多いですが、これは日光でお酒が劣化してしまうのを防ぐためです。それだけ、お酒は光に弱いものなので、日が当たる場所に置くのは避け、できれば室内の明かりにも当たらない暗所に保管しましょう。
焼酎は温度と湿度の変化でも品質が劣化します。電化製品の隣やコンロのわきなど温度変化が激しい場所や、反対に温度が低過ぎる冷蔵庫(冷蔵庫の野菜室はOK)、冬の室外などの場所はNG。戸棚やパントリー、押し入れなどで保管するのが最適です。温度の目安は、10度前後です。かなりひんやりする場所です。
また湿度は、細菌が繁殖しにくい60%から70%くらいが最適とされています。50%台は乾燥して細菌が繁殖し、70%を超えると湿気でカビも増えていきます。
空気に触れると風味が落ちてきます。サランラップと輪ゴムなどで瓶をしっかり締めるとともに、匂いのあるものと一緒に保管は避けましょう。
瓶のキャップも別途アマゾンや楽天などで購入可能ですので、「緩んできたな?」と思ったら、キャップの変更もしくはサランラップなどで対策していきましょう。
すでに開封したお酒が、飲めるかどうか分らない場合は見た目とにおいから判断しましょう。
見た目
瓶を光にかざして覗いたときに、白い沈殿物があれば、品質が劣化してしまっている可能性があります。これは「おり」と呼ばれるもので、焼酎の成分が沈殿してしまっている状態です。飲んでも問題はありませんが、風味が劣ってしまいます。
におい
劣化した焼酎は独特のいやな臭いがします。臭いを嗅いでみておかしいなと思ったら飲むのは極力控えた方が良いでしょう。
古い焼酎は料理やスキンケアに使うことができます。お肉や臭みを消したり、お風呂に挿れたり、フェイスパックに使用できます。
>詳しくはこちら
・焼酎に賞味期限はない
・涼しく暗い場所に保管するのが正解
・見た目とにおいで飲めるかジャッジ!
・古い焼酎は料理に使おう!
保存方法を守れば、美味しく飲める期限も延びるので、ぜひ、焼酎専用スペースをつくってあげてください。