【エンヴェレシーダ×ツヴィーゼル】グラスとの出会いによるエンヴェレシーダの新しい味わい
2020/01/20
韓国ドラマや韓国料理、私たちの生活の中にはたくさんの韓国文化が根付いています。
ソジュと呼ばれる韓国焼酎もその一つ。緑の小瓶が特徴で、コンビニやスーパーなどで販売されており、ソジュとは気づかずに、飲んでいるひとも少なくないでしょう。
今回の記事では、ソジュの特徴を日本の焼酎と比較しながらお伝えします。おすすめの飲み方もご紹介するので、ぜひ飲んでみてくださいね。
1.日本の焼酎とソジュの違いは原料にあり
2.どんな製造方法でつくられているの?
3.ソジュってどんな味?おすすめの飲み方は?
4.まとめ
日本の焼酎とソジュの最も大きな違いは原料です。
日本の焼酎は、麦焼酎・芋焼酎・米焼酎など一種類の穀物を原料としていることがほとんど。対して、ソジュは複数の穀物ブレンドしてつくられており、麦・芋・米以外にもタピオカやトウモロコシなどが原料に含まれています。
伝統的には米から造られていたソジュですが、戦争や経済成長によって、韓国では米が不足するようになりました。
そのため、1965年から1991年の間、政府は米のみを原料とした伝統的な製法を禁じ、伝統的なソジュの製造が困難になりました。そういった背景から、米の代わりにタピオカなど複数の穀物をブレントしてつくられる現在の形に発展していったとされています。
ソジュは、「希釈式」と「蒸留式」の2つの製造方法に分類されます。メインの製造方法である「希釈式」は、日本でいう「甲類焼酎」とほぼ同じ製造方法です。
原材料を発酵して出来た「醪(もろみ)」を連続式蒸留器と呼ばれる蒸留器に入れ、純度の高いアルコールを生成します。そのままではアルコール度数が高すぎるため、水を加えて度数を調整し出荷されます。日本の焼酎は20~25度のものが多いとされていますが、ソジュは15~20度が一般的で、さっぱりとした味わいが特徴とされています。
もうひとつの「蒸留式焼酎」は日本の本格焼酎にあたり、蒸し米に麹を加え発酵させた酒母を単式蒸留器で蒸留したものです。
希釈式が主流になっていますが、最近では蒸留式でのソジュ製造に立ち返るところも増えてきています。
ソジュの味はウォッカに似ていると言われていますが、メーカーによっては香料や甘味料が加えられることもあるため、若干甘めに感じられます。
日本の焼酎と同じく、ロック・水割り・ソーダ割などでもおいしく飲むことができますが、韓国特有のソジュの飲み方もあります。
<ショット>
韓国では「チャン(ソジュジャン)」と呼ばれる飲み方。テキーラなどに使われるショットグラスは30mlのシングルサイズが一般的ですが、韓国では50mlの小さなガラスグラスで飲むことが多いです。
<オイソジュ>
オイは韓国語できゅうりのこと。オイソジュはきゅうりの輪切りをソジュの中にいれた飲み方です。韓国料理店でオイソジュを頼むときゅうりが一本そのまま急須の中に入っているということもあるそうです。焼酎独特の刺激的な香りが薄まり、まろやかな味を楽しむことができます。
<ソメク>
ソメクとは、ソジュとビールをブレンドしたお酒のこと。ソジュ+メクチュ(=韓国語でビールのこと)の造語です。ビールが入ったジョッキの中に、ソジュを入れたショットグラスを落として飲みます。ビールの苦みにソジュの甘みが加わることで、飲みやすくなります。ただ、アルコール度数はとても高いので、飲みすぎには気を付けて!
ここまで韓国の焼酎であるソジュについてお伝えしました。
韓国ドラマの中にはソジュが登場する名シーンもたくさんあります。自宅でのリラックスタイムに、ソジュを飲みながら韓国映画鑑賞はいかがでしょうか?一味違った新たな時間を過ごせるかもしれません。
参考元:
朝日新聞 韓国の映画やドラマに頻出の「ソジュ」って?
縣屋酒造株式会社 世界の蒸留酒9(ソジュ)