「金ハイ」藤村スペシャルと、それによく合う創作料理をいただきます!その①
2019/09/09
音楽仕込みでお馴染みの田苑酒造が育んだ、5つのフルーティな味わいと甘く華やかな香り。ワイン酵母と清酒酵母を採用し、ボトルデザインまでこだわり抜かれた本格焼酎・OTOYOIは、これまでにない全く新しい魅力の詰まったお酒です。
そんな5種類の味と香りを持つOTOYOIが聴いた、ショパンの「ノクターン 作品9の2」、マスネの「タイスの瞑想曲」、ヴィヴァルディのヴァイオリン協奏曲集「四季」より第3曲「秋」、ドヴォルザークの交響曲第9番「新世界より」の第2楽章「家路」、そしてガーシュウィンのオペラ「ポーギーとベス」より「サマータイム」の、全部で5つのクラシック名曲をご紹介します。
ポーランド出身の作曲家・ピアニストであるフレデリック・ショパン(1810-1849)は、20歳の頃から晩年に至るまでノクターンを継続的に書いていました。
その全21作品の中で最も有名なのが、「ノクターン 作品9の2」です。
ノクターンはふたつの語源から生まれたと言われています。まず、ラテン語で“夜”を表す“Nox”から派生された夜の黙想や瞑想。もうひとつが、“Notturno”という貴族の夜会音楽によるサロン文化。このふたつの由縁が結びついたことで、ノクターンというジャンルが形作られたようです。
ゆったりと流れるワルツのような伴奏の上で、即興的ながらも含みを持って優美に歌われるメロディーがとても魅力的な作品です。
ジュール・マスネ(1842-1912)は、数多くのオペラを生み出したことで知られるフランスの作曲家です。
彼が作曲したオペラ「タイス」は、1894年にパリにあるガルニエ歌劇場にて初演されました。その劇中にあるのが「タイスの瞑想曲」で、そのうっとりしてしまうほど艶やかなヴァイオリンのソロによって、単曲でも親しまれています。
この「瞑想曲」は、主人公タイスが修道僧アタナエルに“快楽主義な生活から離れて、神を通じた救いを見出すように”と説得された後に熟考するシーンで演奏されます。
宗教的なオペラのうちの一曲というのもあり、“ニ長調”や“ハープ”という神様に近いとされる要素も用いられています。
ヴェネツィア生まれの作曲家・アントニオ・ヴィヴァルディ(1678-1741)は、ヴァイオリニストであるほかに、教会の司祭も担っていました。
速筆の多作家だった彼が最も多く遺したのが協奏曲で、その数は500を超えると言われています。
その協奏曲ジャンルのみに収まらず、ヴィヴァルディ全作品においても名の高い作品が「ヴァイオリン協奏曲 四季」です。本作は春夏秋冬の4曲から成っていて、どれも全3楽章構成で作られています。
各楽章には“ソネット”という定型詩が付いており、第3曲「秋」では第1楽章が「小作農のダンスと歌」、第2楽章が「よっぱらいの居眠り」、第3楽章は「狩り」と題され、それぞれの描写が音楽でも表現されています。
アントニン・ドヴォルザーク(1841-1904)は後期ロマン派を代表するチェコの作曲家です。民族主義的な音楽を求め続けた彼は、ブラームスにもその才能を認められました。
そんな彼の代表作でもある交響曲第9番「新世界より」は、ニューヨークで音楽院の院長として活動していた1892年に創作されました。「新世界より」というタイトルは、彼にとって新世界であるアメリカから故郷のボヘミアへ向けてのメッセージ、という想いが込められているそうです。
その中でも第2楽章「家路」は、曲中で唯一長調で書かれています。イングリッシュホルンによる広く豊かながらも幻想的なテーマは、どこか郷愁の念も含んでいるように感じられます。
ポピュラー音楽とクラシック音楽の双方で活躍した作曲家、ジョージ・ガーシュウィン(1898-1937)。彼の生涯は38年という短いものでしたが、作詞家である兄アイラと手を組むことで「I got Rhythm」など多くのポピュラーソングを世に送り出しました。
フォーク・オペラ「ポーギーとベス」は、作家ヘイワードの小説「ポーギー」を歌劇化した作品で、ミュージカルの先駆的存在と言えます。オール黒人キャストでの初演は評判が良くありませんでしたが、後々評価は上がり、アメリカ音楽の手本となりました。冒頭に歌われる「サマータイム」はブルース調の子守唄で、ジャズだけではなく、ポップスやロックなど幅広いジャンルでも愛されています。
いかがでしたでしょうか。
味や香り、見た目のデザインだけでなく、仕込みの音楽にも追求して造られたOTOYOI。
飲み比べなどの際にぜひご一読いただき、より深く楽しい時間にしていただければと思います。
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