「未病」って知ってる?焼酎を飲んで健康的な生活を送る方法
2017/01/30
焼酎の仕込みや貯蔵の際にクラシック音楽を聴かせ、まろやかな味わいを引き出す「音楽仕込み」。この取り組みが2020年に30周年を迎えたのをきっかけに、アニバーサリーソング制作プロジェクトは始動しました。
<上質な音楽>と<熟成焼酎>のコラボレーションという、「音楽仕込み」の第二章の幕開けに。私たちが楽曲制作を依頼したのは、同郷の鹿児島県出身で、NHK大河ドラマ『篤姫』の音楽や、2023年開催の「燃ゆる感動かごしま国体・かごしま大会」の式典音楽などを手がける作曲家で編曲家でもある吉俣良氏でした。
焼酎をこよなく愛するという吉俣氏は二つ返事でこのプロジェクトを引き受けてくださり、2021年2月、多忙な仕事のスケジュールの合間を縫って、田苑酒造の蔵見学にもお越しいただきました。
「テーマ曲を作曲するときは、僕は自分の目でその土地を、その場所を見て、見たものからイメージを広げて一つの曲を完成させます。だから、声をかけていただかなかったら、自分から蔵を見学したいと申し出ていたはずです」と吉俣氏。
蔵の見学をする前は、もっと静かな場所をイメージされていたとのことで、機械音などがする中でクラシック音楽が流れている様子に少し戸惑ったともおっしゃっていました。しかし、麹がプツプツと発酵する様子などを見て、「焼酎は生き物である」と再認識したと言い、「旨い焼酎になるために、自ら発酵していく。その姿にロマンを感じた」とも語られていました。
あの日から数カ月が経ち、吉俣氏から送られてきたのは、生命の息吹を感じさせる強さと雄大さをあわせ持つような、壮大ながらも目を閉じて身を委ねたくなるような心地いい音楽でした。
「オープニングは酵母と水が発酵する様子からインスピレーションを受け、クライマックスは蒸留して生まれる焼酎の滴をハープの音色で表現しました」とご本人が解説してくださったように、焼酎の誕生から完成に至るまでが3分45秒の音楽に込められています。
「この音楽でどんな味わいの焼酎ができるのか」とワクワクする思いを抱いているのは、吉俣氏のみならず、私たち田苑酒造のスタッフ、そして、田苑酒造の焼酎を愛していただいている皆様も同じはず。
「きっと、人々の心を優しく温めてくれるような焼酎ができると期待しています」という吉俣氏の言葉を再現するような焼酎が誕生するのか。答えが出る日は、近づいています。