
緑茶を極め、お茶割りを嗜む。
2021/05/31
「田苑 ゴールド」と「田苑 シルバー」は、3年貯蔵の長期熟成と音楽仕込みによる贅沢な味わいが魅力。焼酎の理想を磨きあげた風味を持ちます。今回は、この2銘柄をロックグラスではなく、形の異なる3タイプのグラスでテイスティング。どのように味わいが変わっていくかを試してみました。
田苑 ゴールドは、ホワイトオーク樽で熟成させた黄金色の色合いと、芳醇な香りがリッチテイストな麦焼酎。一方、田苑 シルバーは、ステンレスタンクで熟成させ、やさしい香りが洗練された印象の麦焼酎です。それぞれ長期熟成と音楽仕込みが田苑クオリティの品格を生み出しています。
2つの田苑をテイスティングするグラスは、ドイツの老舗クリスタルガラスブランドのツヴィーゼル。東京のツヴィーゼル・ブティック代官山のストアマネージャーでソムリエでもある老川真澄さんに3タイプのグラスでテイスティングしていただきました。
それぞれ、どのような味わいになるのでしょうか?
今回の検証のために用意されたグラスは、3つ。細長いもの、ボウルや口径が大きいもの、ふた付きの底に丸みがあるものという異なるタイプのグラスで老川さんが検証。その結果がこちらになりました。
田苑 ゴールドを3つのグラスでテイスティングした感想を老川さんに聞いてみました。
「田苑 ゴールドのもつ樽香と熟成香の両方を十分に引き出していたのが、『THE FIRST ウイスキーノージンググラス』でした。もともとこのグラスは、ウイスキーのもつ複雑な香りを、蓋をすることでまとめあげ、開けた瞬間に立ち昇らせるために考えられたもの。田苑 ゴールド香りをふんわりと立ち昇らせることができました」
本来、樽香と熟成香は揮発する時間が異なるため、一度に香りをとるのはむずかしいとか。しかし、実際にかいでみると2つが複雑にまじった深い香りが楽しめました。では、シャンパングラスやブルゴーニュグラスでは、いかがでしたか?
「シャンパングラスでは、麦の香りがストレートに出て、樽香のまろやかな香りがうまく表現できていませんでした。丸いブルゴーニュグラスは、香りが広がりそうなイメージですが、アルコールの刺激が強く感じられてしまいましたね」
田苑 ゴールドは、ウイスキーグラスの丸いボウルに香りをためて、ぜひストレートで飲んでみたいですね。
続いて、田苑 シルバーも3つのグラスでテイスティングした感想を聞いてみました。
「田苑 シルバーのもつピュアな味わいをうまく表現したのが、『SIMPLIFYシャンパングラス』でした。フローラルの香りも感じられます。その理由は、底面積が広くとられているからでしょう。通常の細長いフルートグラスだと、華やかな香りまでは際立たせることができませんでした」
蓋のついたウイスキーグラスも「ほどよい香りだった」と、老川さん。
「シャンパングラスよりはおとなしい印象ですが、麦の香りがまろやかに漂いました。ブルゴーニュグラスだと、アルコール感が鼻をついてしまい、せっかくのフローラル香が感じられませんでしたね」
田苑 シルバーは、元々デリケートな香りなので違いが出るか気がかりでしたが、その予想を見事にくつがえしました。
田苑 ゴールド&シルバーと3タイプのグラスとの相性を検証していただいた老川さんに、今回の感想をお聞きました。
「ゴールドとシルバーは、それぞれ対照的な香りと味わいがありました。いろんなタイプのグラスで検証してみて、個性が引きだされたことで、それをはっきりと感じました。ゴールドはまったりやさしい気分になりたいときに、シルバーはすっきり爽やかな気分を味わいたいときにぴったり。グラスでこんなに変化があるのは、私としても新しい発見でした」
ちなみにグラスを変えてみても、味自体にそこまで変化はありませんでした。とはいえ、香りが変わるだけで、印象は全く異なるものになります。皆さんもグラスを変えて田苑 ゴールドとシルバーを飲んで、個性的な風味を堪能してみてはいかがでしょうか。
<取材協力>
『ツヴィーゼル・ブティック代官山』
東京都渋谷区恵比寿西1-31-12 FLEG代官山1F
営業時間:月~金11:00~19:00、土日祝 11:00~12:30/14:00~19:00
2018年8月〜毎週木曜日定休
ツヴィーゼル・ジャパン公式サイト
https://www.zwiesel-kristallgl
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