3種のグラスで田苑 ゴールド&シルバーを飲んだら、本来の個性が際立った! 【田苑 ゴールド&シルバー×ツヴィーゼル編】
2018/10/01
ここ近年、Bean to Barのチョコレート専門店も話題になり、大人向けのチョコレートが続々と登場。おやつとしてはもちろん、ワインやウイスキーのおつまみとしてもチョコレートはぴったりですが、焼酎との相性はどうなのでしょうか?
焼酎とのマリアージュに疑問を抱くと、検証せずにはいられないのが田苑スタイルの性。そこで、チョコレートといえばこちら、巷で話題の「明治 ザ・チョコレート」と田苑酒造の焼酎との食べ合わせを検証してみました!
▲「田苑の焼酎7種と『明治 ザ・チョコレート』6種の食べ合わせ調査」田苑酒造3拠点(鹿児島、大阪、東京)の平均結果。(◎:非常にあう、○:あう、▲:あまりあわない、×:あわない)商品によって、相性に差があることがわかりました
※「コンフォートビター 力強い深み」は、現在販売休止中
今回は、焼酎は芋・麦の全7種、「明治 ザ・チョコレート」はビター、ミルク、カカオ濃度が異なるものなど6種を用意し、田苑酒造の鹿児島本社、東京支店、大阪営業所の3拠点総出で田苑の焼酎とチョコレートの食べ合わせを実施。その3拠点の平均結果をもとに、さらに田苑酒造の社員・井元、福島で再検証を行うことに。すると、意外なマリアージュが生まれました!
▲3拠点の結果を元に食べ合わせを再検証。果たして、ベストマリアージュはどの組み合わせに?
マリアージュ01
『田苑 ゴールド』は樽熟成による豊かな味わいと、まろやかな口当たりで人気の長期貯蔵麦焼酎。3拠点平均で最も高い評価だったのが、この『田苑ゴールド』と『田苑 金ラベル』に、「サニーミルク」、「ベルベットミルク」のミルク系チョコレートとの組み合わせでした。
東京、大阪ではカカオ54%の「サニーミルク」のほうが評判でしたが、鹿児島では「樽風味後にミルクの甘さが後を引く」と、「ベルベットミルク」に軍配が上がりました。再検証チームの井元、福島は、カカオ49%の「ベルベットミルク」をベストマッチに選出!
▲どのチョコレートとも相性がよかった、『田苑 ゴールド』と写真の『田苑 金ラベル』
「ミルク系のチョコは全体的にどの焼酎にも好相性。なかでもベルベットミルクは濃密な旨みがあるので、焼酎のコクと上手く溶け合うのでしょうね。よくカレーにチョコを入れてコクを出す方法がありますけど、それに近い相性なのかもしれません」(井元)
「ロックで田苑 ゴールドの樽感と濃厚なチョコの風味を楽しむのもいいけど、ソーダ割りと合わせるとキレがいいですね」(福島)
▲「ゴールドのソーダ割りとエレガントビターの組み合わせも個人的には好き」と、井元
そして、『田苑 ゴールド』と意外なマリアージュを生んだのが「抹茶」! 3拠点の検証に「抹茶」は含まれていませんでしたが、再検証現場で食べ合わせを試してみたところ、これが大ヒット!
「大阪では、麦焼酎でお茶割りとかウーロンハイを出すお店が多いのですが、まさにそんな感じの余韻。チョコの抹茶感がきちんと口に残りつつ、『田苑 ゴールド』のウイスキーっぽい樽感も残ってとても大人な味わい」(井元)
「普段甘いものを食べない男性も、この組み合わせは好みそうですね。ビター系のチョコとも合うけど、それじゃちょっと普通な感じ。抹茶フレーバーがひとクセあってハマりますね」(福島)
マリアージュ02
『田苑 黒ラベル』は黒麹によるコクと、甕貯蔵ならではの濃厚で複雑な味わいが持ち味の麦焼酎。その個性的な焼酎と意外なマリアージュを生んだのが、カカオ70%の大人なビター感と、華やかな果実味が特徴の「エレガントビター」。3社の平均結果ではどのチョコレートとも可もなく不可もなく…といった評価でしたが、再検証現場で思わぬ相性が発見されました!
▲酸味のあるチョコは熟成した焼酎とは合わなそう…と思いきや!?
「あえてチョコの酸味が甕熟成に合う。僕は金ラベルよりこっちのほうが好きですね。甕のクセとチョコの酸味がぶつかりそうなのに、逆にクセをやわらげてくれて面白いハーモニーが生まれます」(井元)
「不思議な組み合わせ。3口めくらいからクセになりますね」(福島)
「同じく甕貯蔵の『五百年蔵』と『エレガントビター』も悪くない。一般受けはしないけど通好みな感じ。甕仕込みによって生まれる酸味が、チョコのフルーティー感と合うんでしょうね。なぜ3社の評価が低いのかわからない!(笑)」(井元)
ちなみにこの組み合わせ、鹿児島での評価は「合わない」、「甕が強い」とバッサリ。
▲「う~ん、これはちょっと好みじゃないかも」と一口めは反応がイマイチだった福島。が、「でもだんだんクセになる」と思わぬ相性に驚き!
「鹿児島は味噌や醤油が甘いから、甘いものを好む傾向がありますよね。だから、酸味のものをあまり好まないのかも。そういった地方ならではの食文化も、今回の結果に反映しているのかもしれませんね」(福島)
まさに“お国柄”が表れたこちらの組み合わせ。別のエリアで検証したら、また違うマリアージュが生まれるかも!?
▲特徴の強い黒ラベル×エレガントビターは、お酒好きの人に高評価!
マリアージュ03
鹿児島育ちの新鮮なさつま芋を使用し、伝統の技と白麹で素材の持つふっくらとした旨みを引き出した「田苑 芋」。香りの主張が強い芋焼酎とのベストマッチを生んだのは、同じく鮮烈な香りを楽しめる「フランボワーズ」!
「香りが強いもの同士ケンカしそうな印象だけど、飲んでみるとお互いの華やかさが増す。芋の甘い香りとフルーティーな酸味の意外な組み合わせ」(井元)
▲「それにしてもチョコのクオリティが高い!」と盛り上がる一同。次々に杯が進み、検証は2時間超えの長丁場に
「これはもう、チョコそのものが美味しい(笑)! おしゃれな味わいですね。ロックで飲むと香りがグワッと立って個人的に好だけど、長く飲むならお湯割りのほうがいいかもしれません。お湯で芋の香りも引き立つし、芋特有のクセをフランボワーズの香りが消してくれて飲みやすくなる。芋お湯割りとフランボワーズの組み合わせは、芋焼酎が苦手な女子でも好んで飲めそう!」(福島)
個性と個性がぶつかるどころか、相互の良さを引き立たせ合う見事なマリアージュに。
▲フランボワーズのおしゃれな味わいと芋焼酎の組み合わせは、女子にもおすすめ
田苑酒造3拠点挙げての大プロジェクトとなった今回の検証。面白かったのは、同じ焼酎とチョコレートの組み合わせでも、拠点によって好みがバラついたこと。例えば、東京は「ビターな風味のチョコと焼酎は合う」とし、大阪は「基本芋焼酎とは相性がよくない。貯蔵と相性が良い」との意見が。鹿児島では「甘いチョコはすっきりとした白ラベルに合う」とも。焼酎とチョコの相性の良し悪しは、地域性も関係するのかもしれませんね。
また、ロック、ソーダ割り、お湯割りなど、飲み方によってチョコのコクや風味がより広がるというのも新たな発見でした。
▲ワインやウイスキーと異なる、焼酎×チョコレートの食べ合わせ。一度試せば病みつきになるかも…!?
意外だけどクセになる焼酎とチョコのマリアージュ。「甘いものは苦手」というお酒好きや、「焼酎は苦手」というチョコ好きさんも、ぜひ一度お試しあれ!
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