「焼酎検定」で新しい焼酎の楽しみに出会おう!

焼酎のおいしさにハマると、もっといろいろな焼酎に出会いたいという思いにかられます。とにかくたくさんの種類を飲んでみるのもいいですが、体系だった知識があると理解しやすくなります。そこで、おすすめなのが「焼酎検定」。いったいどんな検定なのかを、主催するSSIの広報担当者に話を聞きました。

 

「焼酎検定」って、どんな資格なの?

焼酎のことをもっと知りたい、と思ったときに有効といわれる「焼酎検定」。これは、どんな検定なのでしょうか?

 

「焼酎愛好家の皆さんにアカデミックなアプローチで勉強していただくことで、焼酎の楽しみを広げる目的で実施しています。問題のなかには、原料や製法、表示といった法規的なことを問うものもあれば、前割りやお湯割りのおいしい作り方など実際の焼酎の楽しみ方を問うものもあります。検定にはテイスティングはありませんので、あくまで知識を追求していただくものになります」(SSI広報担当者、以下同)

▲実際の焼酎検定の解答用紙。マークシート方式になっている

 

たしかに焼酎を好きになって飲むようになるとラベル表示が気になったり、楽しみ方を極めたいと思います。そこをサポートしてくれるんですね。ところで検定というからには、級によるステップがあるのでしょうか? また、誰でも受験できるのでしょうか?

 

「焼酎検定は3級、2級、準1級、1級と4つのレベルがあって、20歳以上なら誰でも受験することが可能です。1級は準1級合格者、準1級は2級合格者、2級は3級合格者のみに受験資格があるので、3級から段階的に受験していただく必要があります。検定は1年に1回、全国7都市(札幌、仙台、東京、大阪、京都、広島、福岡)で受験できます」

 

 

焼酎検定に合格すると、どんな楽しみが広がるの?

興味がある方は、まずは3級から受験するということですね。実際に焼酎検定に合格すると、どんなふうに楽しみが広がるのでしょうか?

 

「焼酎はラベル表記が複雑ですよね。例えば、球磨焼酎には、減圧蒸留と常圧蒸留という方法があります。常圧蒸留というのは昔ながらの蒸留方法ですが、それに対して減圧蒸留とは気圧を落として沸点を下げた状態で蒸留する方法で、ライトな酒質に仕上がりやすいのが特徴です。ですから、ラベルに減圧蒸留と書いてあれば、ライトな傾向にあるのかな、という探りが入れられます。1つは知識によって味わいの見当がつくということが挙げられます」

▲実際の焼酎検定の認定証のデザイン

 

気分によって焼酎を選ぶことができるようになりそうでいいですね。ほかにもありますか?

 

「ラベルから傾向が探れると、飲んだことのないものを飲んでみようとか、同じ麦焼酎でも壱岐焼酎と大分麦焼酎を飲み比べてみようなど、選択肢が広がります。また、その焼酎に対してどんな器がいいかと考えられるようになります。田苑ゴールドのような琥珀色の焼酎なら透明なグラスで飲むといいですよね。そうしたグラスの選定方法や飲み方の選定方法のヒントを得ることができます」

 

 

焼酎検定を受験するにはどんな準備が必要?

いろんな楽しみ方が広がる焼酎検定、お話を聞いているとぜひ受験したくなりますが、どんな準備が必要なのでしょうか?

▲焼酎検定のテキストとなる『焼酎の基』。歴史や製造法などが表などを使って説明されている

 

「当協会が出している『焼酎の基』というのがテキストになり、1級から3級まで全てこちらの内容が出題範囲となります。テキストは当協会のホームページやAmazonから購入可能です。テキストは全部で230Pくらいあるので、流し読みであれば3、4時間もあれば読めてしまうボリュームです。だいたい1ヶ月くらいゆっくりと知識を入れてチャレンジすれば、大丈夫。3級の合格ラインは全50問のうち70%以上です」

 

それなら、やる気があれば合格できそうですね。ちなみにどんな問題が過去に出されたか、チラッと教えてもらうことはできますか…?

「こちらの写真にあるのが過去問題です。内容は焼酎の歴史や文化、造り方、モラル・マナー、楽しみ方、雑学といったものになります。出題範囲や内容は同じですが、1級は3級と比べて、より専門的だったりマニアックだったりすることが問われます。まずは3級から、ぜひトライしてみてください」

 

 

プロにおすすめ!「焼酎唎酒師」とは?

焼酎にまつわる検定や試験では、「焼酎唎酒師」(しょうちゅう・ききさけし)というのも聞いたことがあります。こちらはどういった資格なんでしょうか?

 

「焼酎唎酒師も当方で主催する資格の1つで、主に酒販店や飲食店など焼酎を提供するプロ向けの資格です。お客様のニーズを把握し、焼酎の楽しみ方を提案できるようになるのが目的で、テイスティング試験もあります。ただ、20歳以上であれば誰でも受験可能なので、愛好家の方も3割程度合格されています」

▲実際の試験会場。教室形式で机が並んでいる

 

テイスティングまであるとは、さすが本格的。こうした資格を持つ方に焼酎をすすめてもらえたら、うれしいですね。焼酎検定とはほかにどんな違いがあるんですか?

 

「焼酎唎酒師には会員制度があります。会員には、焼酎以外の日本酒やワインなどいろいろな酒類全般の知識を提供しますし、色々なセミナーや無料体験会も用意しています。さらなる知識を深めることもできますし、会員同士の交流にもご利用いただけます」

 

(まとめ)
焼酎の知識が深まることで、楽しみ方も広がる焼酎検定。新たな焼酎との出会いにも一役買ってくれそうです。焼酎の知的好奇心を焼酎検定で探ってみましょう。

 

<取材協力>
日本酒サービス研究会・酒匠研究会連合会(SSI)
東京都文京区小石川1-15-17 TN小石川ビル7F
https://www.ssi-w.com

 

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