沖縄の「泡盛」は本格焼酎とは違うの? どうやって飲むのが一番おいしい?
2020/04/27
焼酎が完成した後には、貯蔵という行程があります。これはお酒を寝かせて熟成させるための期間です。貯蔵に使われる容器や期間はさまざまで、組み合わせによって風味が変化します。今回はそんな貯蔵方法による味の変化をご紹介します。
焼酎は、原料に酵母や麹を入れて醸造(じょうぞう)させたあと、蒸留してアルコール純度を高めます。こうしてできた焼酎は、すぐに出荷するかといえば必ずしもそうではありません。
芋焼酎はできたてをビンに詰める場合もありますが、多くの場合3ヶ月程度、酒蔵で保存することになります。貯蔵をする目的は、お酒の質を安定させるためです。
できたばかりのお酒は風味や味が不安定で、ガスのような刺激的なにおいがあります。このにおいが治まるのが3ヶ月後くらいです。これは貯蔵の初期段階で、初期熟成と言ったりします。
その次の段階が、中期熟成で6ヶ月〜3年を要します。この段階では、焼酎に含まれるさまざまな香り成分が化学変化を起こし、まろやかな口あたりになっていきます。
3年以上貯蔵した焼酎は長期貯蔵焼酎と呼ばれ、独特の香りとまろやかさを持ちます。これは香り成分が凝縮されることによって起こる現象です。
貯蔵年数によって焼酎の風味は変化しますが、貯蔵される環境によっても変わってきます。貯蔵の方法は主にかめ、樽、タンクの3つです。
かめで貯蔵するとまろやかな口当たりに
かめは土で作られた陶器です。焼酎をかめの中に保存することで、かめから目に見えない無機物が溶け出して、まろやかにしてくれます。また、かめの内部はざらざらしているので、空気を取り込みやすく、熟成を助けてくれます。
樽貯蔵は甘みが増す
ウイスキーでよく見られる樽貯蔵は、樽の香りが付き、甘みが増す貯蔵方法です。樽の影響で琥珀色になり、バニラのような独特の香りになります。他の貯蔵方法と違い、香りに大きな変化を与えるので、樽の香りと相性のいい焼酎をつくる必要があります。よって、素材と蒸留方法の組み合わせを試行錯誤することが、樽貯蔵のポイントです。
生産性のよいタンク
タンク貯蔵は最も多く採用されている貯蔵方法で、品質を一定に保つことができます。素材はステンレスやホーローでできているので、かめや樽のように容器によって風味が変わることがありません。熟成速度は他の貯蔵方法に劣りますが、大容量で生産性に優れています。
・焼酎には3段階の熟成期間がある
・貯蔵方法は、かめ、樽、タンクの3つ
・かめはまろやかな口当たり、樽は甘み、タンクは品質維持が特徴
貯蔵年数、貯蔵方法、焼酎の製法との相性などさまざまな要因によって、焼酎の味が決められるんですね。田苑酒造のお酒は、樽などで3年以上熟成させた『田苑 ゴールド』やかめ貯蔵で旨味を引き出した『田苑 麦 黒麹仕込』など長期貯蔵に強みがあります。ぜひ、貯蔵による味の違いを味わってみてください。
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Kura Master 2021 プラチナ&審査員賞、TWSC 2020最高金賞、LAISC金賞受賞。琥珀色の輝きの中に立ち上がる柑橘系の華やかな香り。全量3年貯蔵酒ならではのまろやかさ。原料の特性とオーク樽に由来する甘さが絶妙にマッチして、フルーティな味わいを醸し出す。そして、じわりと広がって深く余韻を残すのは、他に類をみない、はじめての味。
ENVELHECIDA(エンヴェレシーダ)とはポルトガル語で“貯蔵”を意味します。
【日本百貨店協会会長賞受賞】クラシックの名曲をモチーフに、5つの香りと味、ボトルやパッケージまでトータルにデザインされた、音楽仕込の田苑ならではの全く新しい焼酎セット。りんご、なし、メロン、バナナ、マスカット…フルーティな香りを生みだしたのは、ワイン酵母と清酒酵母。焼酎造りでは考えられない方法を試行錯誤した末に、この、甘く、華やかに香り立つ新しいお酒ができました。音楽好きの方や、女性におすすめの飲み比べセットです。
詳しく見るオーク樽の中でゆっくりと時間をかけて熟成した原酒は、かつてないまろやかさと深い味わいを醸しました。全量3年貯蔵、樽貯蔵、音楽仕込みといった田苑酒造の技と粋を惜しみなく注ぎ込んだのが、この田苑 ゴールド。バニラのような香り、重厚で力強さがありながらも、まろやかさがあり、飲んだ後もしばらく余韻が続く、深い味わい。樽貯蔵ならではの黄金色の輝きも、エイジングスピリッツの頂を目指した証しです。
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