「焼酎と日本酒の違いは?」海外ゲストの質問に答えられず、本格焼酎を学ぶことに。知識で変化する味わい。

佐々木崇さん
プロフィール
長崎県壱岐市出身。外資系通信機器メーカーの営業職。麦焼酎発祥の壱岐島出身で、焼酎は日常の一部であった。焼酎講座の受講や焼酎イベントへの参加、焼酎蔵見学に行くなど、本格焼酎に関する見識を積極的に広げていっている。

 

 

海外ゲストとの会食をきっかけに

焼酎日本酒違い

現在勤務している会社の本社がアメリカのシリコンバレーにあるのですが、2年半前、本社から初来日する社員が来たんですね。彼と仲良くなって話していると「日本に来るのは初めてだから、日本酒や焼酎を飲んでみたい」と言うので、一緒に和食屋へ行きました。

両方のお酒を美味しい美味しいと飲んでくれましたが「ところで、日本酒と焼酎の違いは何なの?」と、ふいに彼に聞かれた時、単語力の問題もありましたが、違いを説明できなかったんです。2つとも日本のお酒であるのに、知識がない自分を痛感して。それから本格焼酎と日本酒について深く知りたいと思うようになりました。

その頃から時々通っている焼酎バーがあるのですが、そのお店の女将さんが開いた焼酎講座を受講したことで本格焼酎の基本や魅力を深く学べましたね。そこでは製造方法や原料による味の違い、料理との組み合わせ方や本格焼酎の歴史を学ぶことができました。講座を通してあらためて感じるのは、焼酎は奥が深いということ。焼酎と水の比率、割り方や種類をとっても楽しみ方は千差万別です。今でも時々、焼酎講座で出会った仲間と集まるのですが、一緒にいろんな銘柄を様々な飲み方で飲み比べをするのが楽しいです。

 

 

夏はソーダ割り、冬はお湯割りがおススメ

焼酎日本酒違い

焼酎日本酒違い

飲み方としてはロックでちょい水を足して飲むことが多いですが、初心者の方に本格焼酎をおすすめするなら、ソーダ割りなんかもいいですね。
ソーダ割りは芋、麦、米などいろんな焼酎で合いますが、僕の場合、去年の夏は黒糖焼酎のソーダ割りにハマりました。黒糖の甘い香りと、ラム酒と同じ黒糖を使っているところがラテンな感じで暑い時期にはぴったりきますね。飲み会での最初の一杯はビールやハイボールもいいですが、焼酎ソーダ割りを是非試してほしいですね。

逆に、寒い冬はお湯割りがおススメです。お湯割だと本格焼酎の香りがより感じやすいので、体を温めるだけでなく、気分もリラックスでき、ほっとしたい時なんかにいいですね。寒いからといって、お湯は熱すぎない方がいいです。熱すぎると折角の香りが飛んでしまうので、熱すぎるようであれば、グラスを移し替えたり、小さい氷を入れたりして、少し冷ましてから、焼酎をゆっくり注ぐ。ゆっくり焼酎を注ぐことで対流しているところを見るのも癒されますね。

本格焼酎の美味しさがわかるようになったら、ストレートもいいですね。焼酎は度数が高いお酒ですが、ちびちび飲んで味わえば大丈夫です。本格焼酎本来の風味がストレートにわかっていいですよ。

あと焼酎は蒸留して作られるので糖分がないから、スイーツにも合いやすいですね。芋焼酎ならマロンケーキやシュークリーム、麦焼酎ならチョコレートや黒糖など、それぞれの味に似たスイーツは相性が良いです。

 

壱岐焼酎を飲むことで、東京でも故郷を感じる

焼酎日本酒違い
私は長崎県の壱岐島出身なのですが、壱岐は麦焼酎発祥の地ということもあり、地元の人たちにとって焼酎は馴染み深いもので、ビールと同じような感覚で気軽に焼酎を飲んでいます。

私は東京に出てきてからも、酒屋で壱岐焼酎を見つけた時はよく買いますね。東京と壱岐は距離が遠いため気軽に帰れないですが、日常の中でも壱岐焼酎を飲むことで生まれ育った土地を感じることができます。

東京に勤めるようになって長い年月が経った40歳の時、中学の同窓会が壱岐で開かれました。中には中学校卒業ぶりに会う人もいて。中学校の思い出話とも相まってか、その時に飲んだ壱岐焼酎が非常に感慨深かったですね。

 

 

蔵元の思いを聞くことで、本格焼酎の味に深みが増していく

焼酎日本酒違い

本格焼酎を深く知るために、昨年は鹿児島に6月と11月の2度行ってきました。11月1日は本格焼酎の日として定められているのですが、鹿児島では新焼酎ができる時期なんです。その時期に開催されるイベントに合わせて、蔵見学に行ってきました。

蔵見学だけの予定でしたが、せっかくならと芋焼酎の原料になる芋掘りもさせていただくことに。あらためて焼酎は畑から生まれている事を実感しました。また、芋掘りが終わった後に蔵元の人から焼酎への思いも聞けて。焼酎は一時期のブームが落ち着いて出荷量が落ちていますが、それでもただ大量に出すのではなく「良い焼酎をできるだけ多くの人に届けたい」と蔵元の人は仰っていて。一つ一つの焼酎への思い入れの強さを垣間見ることができました。

蔵元の見学を経たことで普段飲む焼酎の味に深みが増しました。ただのアルコールではなく、生産者の思いが込められたお酒だと感じます。
ぜひ、色んな方に蔵元に行ってもらって焼酎が造られる過程や蔵元の人の思いを聞いて欲しいですね。それを知ることで、より本格焼酎の魅力に気づけると思います。

 

 

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