
『monoマガジン』に 「パクチーすぴりっと」の記事掲載!
2017/08/10
この田苑スタイルを担当している企画課 福元が、このたび「焼酎唎酒師(ききさけし)」の資格を取りました。日本では、お酒の味わいを鑑定することを「酒をきく」といい、その能力を身につけたプロが「唎酒師」です。この資格に挑戦しようと思ったきっかけや、どうしたら資格が取れるのかについて、少しお話いたします!
田苑の本社工場は鹿児島にあり、他の企画課スタッフは本社にいます。でも私は東京支店に勤務していて工場が遠いことから、製造現場に関わる機会が少なく、知識が不足していると感じていました。だから焼酎の製法や味わい方、法令などを体系的に学ぶためにチャレンジしました。
もちろんテイスティングは焼酎唎酒師の能力のひとつですが、もっと幅広い能力が問われます。食品や飲料に関する知識から接客の心得やマネジメント、セールスプロモーションまで、焼酎を提供する上でのさまざまな能力を身につけなければなりません。目隠しして飲んで銘柄を当てるというような能力ではないんですよ(笑)。
認定機関が定めるカリキュラムを通信コースで受講しました。『もてなしの基』『焼酎の基』という2冊のテキストを読んで理解を深め、3回に分けられた課題を提出しました。テイスティングに関しては、教材として届いた焼酎のほか自社製品なども味わってトレーニングノートをつけました。セールスプロモーションについては自社に当てはめて、お客様に田苑製品をもっと飲んでいただくにはどうしたらいいかを改めて考えました。
第1課題は、酒全般や嗜好品、日本の食文化について。第2課題は、焼酎の歴史や製造方法、関連法令について。第3課題は、焼酎のテイスティングやセールスプロモーションについてです。
通信コースでは、提出する3回の課題が検定試験を兼ねていて、提出するたびに添削されて戻ってきます。合格点をクリアしないと次の課題へ進むことができず、再提出しなければなりません。3回の課題をすべてクリアすると焼酎唎酒師として認定されます。
自分の感じたことを言葉で表現しなければならない記述問題は、特に時間がかかりました。知識問題は覚えれば解けますが、テイスティングしてどう感じたか。それをただ言葉にすればいいのではなく、微妙な風味の違いを正しく感じ取ること、感じたことを自分以外の人にもわかりやすく表現するのが難しかったですね。資格は取得しましたが、まだまだ訓練が必要だと思っています。
本格焼酎の飲み方提案に注力していきたいです。飲食店や小売店だけでなく、メーカーとしてもとても重要なことですので、営業担当とともに企画課としても具体的なアイデアが出せるよう、今回学んだことを活かしていきたいです。
また焼酎唎酒師としては「消費者の視点に立つこと」が最重視されています。お客様に田苑製品を飲んでいただくためには、造りや味のこだわりをきちんと伝える必要があると改めて感じました。造り手である田苑酒造、販売店様や飲食店様、そして消費者のお客様。いろんな立場になって考えて、お客様が知りたいことをよりわかりやすく表現するように心掛けてまいります!
焼酎唎酒師とは
焼酎唎酒師は、日本酒サービス研究会・酒匠研究会連合会(SSI)が認定する資格です。この制度は2000年にスタートし、現在までに約1万名の焼酎唎酒師が誕生しています。
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