【連載】小野員裕の田苑酒場巡礼 高田馬場「あけぼし」
2020/08/10
春夏秋冬それぞれに、その季節ならではの味覚がある日本。木枯らし吹いて、寒〜くなって、一段とうまさが増す食材もあります。今しか味わえない旬の味覚を、あったか〜いごちそうにして、おうちでおいしくいただきましょう! 合わせるお酒はもちろん本格焼酎。冬のおいしい料理にはどんな焼酎が合うのか、参考にしてくださいね。
海のミルクといわれるほど栄養満点な牡蠣。日本で代表的な真牡蠣は、寒さが厳しくなるとおいしさの元となるグリコーゲンが体内に蓄えられます。欧米では「r」がつく月、September(9月)〜April(4月)が牡蠣の旬といわれますが、日本の市場に多く出まわるのは11月〜2月。産地の1位はダントツで広島県、2位は宮城県です※。 牡蠣は煮ても焼いても揚げてもおいしく、いろんな調理法でいただけます。生食や酢牡蠣でいただくなら必ず生食用と表示されているものを。ちなみに生食用と加熱用の違いは、牡蠣が育った海域の水質によるもので、鮮度の優劣ではありません。 いちばん好きな牡蠣料理は何ですか?誰にも人気の定番料理といえば、やはり「カキフライ」でしょうか。おいしく作るポイントは、海水と同じ3%濃度の塩水での下ごしらえです。塩水を使うとうまみが逃げず、ぷっくりと仕上がります。
カキフライに合うお酒は『田苑 金ラベル』のソーダ割り「金ハイ」です。タルタルソースとの相性もバッチリ!牡蠣を使ったクリームシチューやグラタンにも合いますよ。 ※令和2年のカキ類の養殖収穫量は全国で158,
近年、養殖の技術が発達してきたおかげで、一年を通して身質も味わいも安定しているブリが食べられるようになり、「夏にブリの刺身を食べてもおいしかったよ。」という方も多いでしょう。それでも、やはりブリの旬は冬。 その理由は11月下旬から2月初旬にかけて水揚げされる「寒ブリ」と呼ばれるブリにあります。通常、80cmのブリでは1尾6〜8kgほどの重さがあります。しかし「寒ブリ」は丸々と肥えていて、脂のノリも最高潮。重さは10kgオーバーにもなります。それでいて身が締まっているのは、冷たい北の海から荒波にもまれて南下してきたからです。 脂がのった寒ブリと、こちらも冬が旬の大根を使って「ブリ大根」はいかが?
ブリ大根に合うお酒は『田苑 芋 瑠璃ラベル』。甘辛いブリ大根の濃い味、芋焼酎の甘さ、黒麹によるキレのよさがひとつになって、じっくりうまく、しみじみ味わえる冬の味覚となります。
「おでん」という名前は、もともとは豆腐料理の田楽を意味した言葉なんだとか。江戸時代に、ていねいな「お」をつけて「お田楽」となり、「おでん」になったそうです。 今や北は北海道から南は沖縄まで、「おでん」は日本中で親しまれています。具材として定番の大根、タマゴ、こんにゃくあたりは全国共通ですが、ところ変われば何とやら。その他のタネや味つけには各地の特徴があります。
おでんや鍋料理などアツアツのごちそうには、やはり冷たいお酒がいいですね。オススメは『田苑 芋 金ラベル』のソーダ割り。樽貯蔵芋焼酎の甘い風味がおでん出汁の旨味や風味とマッチし、ほどよい炭酸の酸味が後味をスッキリさせてくれるので、パクパクと箸が進みます。 ここまで冬を代表する味覚と本格焼酎のマッチングをご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。おいしい本格焼酎で、冬の味覚を存分に楽しみましょう。