焼酎の素材別の種類について解説!芋、麦、米ってどう違うの?

焼酎の味の違い、気にしたことありますか?焼酎はベースになる原材料が多様なので味もさまざまです。焼酎初心者でも、素材ごとの味の違いがしっかり感じられるのが焼酎のおもしろいところ。今回は原材料ごとの味の特徴やおすすめの飲み方をご紹介します!

 

焼酎の味を決める原材料

焼酎の味は、どこで製造されたか、どんなふうに蒸留、仕込みをしたか、そして何を原材料にしているかで何通りにも変化します。たとえば同じメーカーの芋焼酎でも、商品ごとに味が違いますし、蒸留をする時に低圧低温度であればあるほど風味がソフトになり飲みやすい飲み口になります。

 

また、本格焼酎には必ず使われる麹(こうじ)は、黒麹、白麹、黄麹の3種類があり、麹によっても仕上がりに微妙な差が生まれます。黒はパンチのあるどっしりとした味、白はすっきり軽快な味、黄麹は主に日本酒に使われ、フルーティな仕上がりになります。

 

焼酎は条件によって味が変化する繊細なお酒ですが、さまざまな条件の中でも大きく味を左右するのが主原料です。それぞれの主原料からできる焼酎の特徴を知ると、好みの味を見つけやすくなりますよ。

焼酎種類

独特の甘みがクセになる芋焼酎

芋焼酎の味は一言で言うと「芳醇な甘みのある香り」が特徴です。糖度が高い野菜である、さつまいもを使用しているので、甘い香りが強く残ります。

 
芋焼酎に使われるさつまいもは黄金千貫(こがねせんがん)という品種がポピュラーですが、ねっとりとした甘みの安納芋(あんのういも)や、フルーティな仕上がりになるジョイホワイトなど、使う品種によって味もさまざまです。

 
お湯や水で割っても味が薄まりづらく美味しく飲めるので、度数が強いのはニガテだけどお酒の味は楽しみたいという人には水割り、お湯割りで飲むのがおすすめです。産地は鹿児島、宮崎、奄美が有名です。

焼酎種類

日本酒好きは気に入るかも?さらりと飲める米焼酎

米焼酎がすっきりとしている理由は、素材がシンプルなところにあります。原料を糖化させるために使われる麹も元はお米なので、米焼酎は米と水だけでできたお酒ということになります。

 

さわやかでフルーティな味わいがあり、日本酒と通ずる部分があるので日本酒好きの人は気に入るかもしれません。日本酒と違い蒸留している分アルコール度数も高いので、おいしい氷や水で割って飲むのがおすすめ。

 
米焼酎の発祥である熊本県産は「球磨焼酎(くましょうちゅう)」と呼ばれWHO(世界保健機関)に産地指定を受けるなど世界的にも認められた焼酎です。

 

飲みやすさは一番、香ばしさもある麦焼酎

麦はお酒の原材料として幅広く使用されていて、ウイスキーやジン、ウォッカなどにも麦が使われています。麦を使った焼酎は、香りにクセがなく飲みやすいので初心者におすすめです。

 

最初に麦焼酎をはじめたのは壱岐で、その後大分で、麹も麦でつくる麦麹の麦焼酎が人気になりました。蒸留の仕方によって、香ばしさを生かした銘柄や、主張を抑えて飲みやすくした銘柄などがあるので、気分によって選ぶのも良いですね。

焼酎種類

産地限定の黒糖焼酎と泡盛

黒糖焼酎は奄美近辺でしか作られていない焼酎です。黒糖から作るからといって甘いわけではなく、風味が感じられる程度で味はすっきりしています。原材料である黒糖を舐めながら黒糖焼酎を飲むという粋な飲み方もあるようです。

 

泡盛は沖縄で造られる、タイ米と黒麹を使用した米焼酎です。25度以下のマイルドなものや、40度台など度数が高めの古酒もあり、どれもガツンと香りを残した独特の味わいがあります。

 

変わり焼酎多数!さまざまな素材で楽しもう

焼酎の主原料として認められている食材は50種類以上あり、紅茶、アロエ、栗など女性にぴったりの変わり種の焼酎もあります。スーパーでもよく見かけるようになったしそ焼酎は酸味がありさっぱりしているので、レモネードやアセロラジュースで割るとカクテルとしても楽しめます。

 

玄米でできた焼酎

田苑酒造の玄米焼酎「五百年のロマン」も変わり焼酎のひとつで、玄米と玄米麹で作ったオール玄米の焼酎です。黄麹を使用しているためどっしりした濃厚な味わいの中にもフルーツのような芳醇な香りがします。

 

このように麹を米ではなく主原料に合わせる試みは、麦焼酎でも行われていて、味にまとまりがでるため素材にこだわる焼酎通な人に好まれます。

 

素材で差をつける他に、仕込みの方法で風味を調整することがあります。「甕つぼ仕込み」と書かれてある焼酎ラベルを見たことはありますか?これは「甕(かめ)」や「つぼ」を土の中に埋めて、その中で醸造や熟成を行う仕込みの方法です。

 

自然と液体の対流が起きやすい形状、一定の温度を保ちやすい保存方法、焼き物独特の香りがほのかに焼酎に移るなどの利点から、お酒をおいしくすると考えられていて、昔ながらの風味を表現するために選ばれることがあります。

焼酎種類

 

「芋、麦、米ってどう違うの?焼酎の種類について解説します!」のまとめ

  • 麹と主原料の組み合わせで多様に味が変化する
  • 芋米麦の他にもいろいろな主原料がある
  • 仕込み方によっても風味が変わる

 

焼酎は、酒造会社ごとに素材や製法の組み合わせをこだわって選んでいます。自分の好みの味を探しながら飲めば、お酒の席もぐんと楽しくなりますよ。

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