日本唐揚協会認定カラアゲニストに聞く、唐揚げの極意と唐揚げに合う酒
2020/08/31
田苑酒造の「OTOYOI」は、5本それぞれをワイン酵母や清酒酵母で仕込み、個性的な香りを楽しむ焼酎セット。以前の記事(「グラスを変えたら、OTOYOI(おとよい)は乾杯も食事もデザートも楽しめる焼酎になった! 【OTOYOI×ツヴィーゼル編】」)で、グラスや飲み方を変えて味わいを試してみたところ、5種類でフルコースの食事を楽しめるという結論になりました。
そこで、今回は、料理研究家の松見早枝子さんにレシピをつくっていただき、食事と合わせたパーティーを開催。OTOYOIとフルコースでどんなマリアージュが期待できるでしょうか!?
OTOYOIパーティーには、普段からお酒を楽しむ機会の多い3人の女性に参加していただきました。
【今回の参加者】
松見早枝子さん
今回の料理レシピを考案していただいた料理研究家。ワインエキスパートの資格をもち、お酒とのフードペアリングもお得意です。
●料理研究家・ビューティレシピスト 松見早枝子 オフィシャルwebサイト
http://matsumisaeko.com/
●オフィシャルブログ
https://ameblo.jp/matsumisaeko/
老川真澄さん
クリスタルガラスブランド「ツヴィーゼル」のストアマネージャー。ソムリエの資格を持ち、以前の記事ではワイングラスとOTOYOIの相性を検証していただきました。
●ツヴィーゼル・ジャパン公式サイト
https://www.zwiesel-kristallglas.jp/
福元瑞季
田苑酒造の営業企画室の女性スタッフ。焼酎メーカーの立場からOTOYOIと食事との相性に興味津々!
乾杯のために用意されたのは、清酒酵母・芋焼酎と炭酸を1:2でソーダ割りにして、氷を1つ浮かべたもの。ツヴィーゼルTHE FIRSTシリーズのシャンパングラスに注いで、パーティーが始まりました。
松見:こちらは、乾杯にふさわしくすっきりとした軽い飲み口。焼酎とは思えないくらいの驚きがあって、楽しいスタートです。
福元:ほんとに! 芋焼酎はお湯割りにして食後に楽しむイメージだったので、ソーダ割りにするという発想がなかったです。食前酒というのが新しいですね。
松見:グラスによって芋焼酎の甘い香りが引き立って、食欲を刺激されますね。
老川:このグラスは、フルート型のほっそりしたタイプではなく、香りを楽しむために丸みを持たせたタイプです。香りは甘いけれど、後味はすっきりとしているのが、スタートにいいですね。
福元:ソーダ割りが焼酎の重さをなくしています。クリアさが引き立っていて、楽しい乾杯になりました。
前菜として用意いただいたのは、海老の生春巻きカレー風味ソース。ワイン酵母・麦焼酎を1:1で水割りにしたものをツヴィーゼルTHE FIRSTシリーズのリースリンググラスに入れていただきます。
松見:こちらの麦焼酎はバナナのような香りと繊細な味わいが印象的でした。そのため、フレッシュでエスニックな料理に合うと思い、生春巻きにしました。通常はスイートチリソースですが、まろやかでスパイシーなマヨネーズ主体のカレー風味ソースにつけてお召し上がりください。
福元:生春巻きのソースをマヨネーズのカレーソースにすることで、芋焼酎のまろやかさとマッチしています。
松見:お酒と食事を合わせるときは料理に甘みを入れないほうがいいんですよね。こちらの焼酎は、香りが甘い分、生春巻きに紅ショウガもいれてすっきりさせています。
老川:お野菜ぎっしりでレタスのなかにとろんとしたアボカドもあって、いろんな食感が楽しいですね。そのなかで紅ショウガは、いいアクセントになっています。水割りは、前菜といただくのにライトで軽やかなハーモニーがいいですね。
生春巻きはパーティー料理の定番ですが、紅ショウガを入れたり、ソースをまろやかにすることで芋焼酎にぴったりの味わいになったようです。
肉料理として出されたのが、見た目もかわいい黒米とチーズのロールカツ。清酒酵母・麦焼酎を1:1の水割りにして、ツヴィーゼルTHE FIRSTシリーズの丸みのあるシャルドネグラスに注ぎました。
松見:焼酎と相性のいい豚肉でレシピを考えました。こちらの焼酎が繊細な味だったので、塊よりも薄切りで。リゾットっぽい味が合いそうだったので黒米とチーズのロールカツにしました。
老川:豚と米の甘みに焼酎がとても合います。やさしい味でまとまっていますね。
福元:黒米のもちもち感をすっきりさせてくれるのもいいですね。
松見:こちらの焼酎はメロンのような香りがしますが、水割りにすることで瓜のように爽やかになると思ったので、揚げ物に合わせました。
もちもちして旨味の強いカツを、爽やかな香りの水割りで流し込むなんて、食欲がそそられる組み合わせ。ピンチョスのようにひと口でいただけるのも、ホームパーティーにぴったりです。皆さん会話もはずんでいました。
魚料理は、真鯛をアサリ入りのアクアパッツァに。清酒酵母・米焼酎にロックを浮かべたものを合わせます。グラスは、ツヴィーゼルTHE FIRSTシリーズのソーヴィニヨン・ブランをコーディネートしました。
松見:九州でよくいただく鯛をメインにしました。米焼酎なので和食のような料理にしたくて、シンプルな蒸し料理で。とはいえ、焼酎と合わせるので、蒸すと味が濃くなる鯛を使って、あさりのダシやごぼうの風味をつけています。ガーリックバターのついたフランスパンと召し上がってください。
老川:こちらの米焼酎はクリスタルガラスに注ぐと、吟醸香の華やかさが際立ちます。
松見:そうですね。香水のような洗練されたアロマティックさです。
老川:こちらは一番華やかな香りだったので、水で割らずに、シンプルに氷で吟醸香を楽しむことを提案しました。
福元:ほんとに米焼酎のイメージが変わるくらい華やか。香りが豊かなので、しっかりめの魚の味ともバランスがいいですね。
松見:お酒が飲みたくなる魚料理に、ロックという飲み方も粋。味もマッチしていて、おいしいですね。
魚介の旨味がつまった料理に、米の豊かな香りが合わさるなんて、日本人にはたまらないマリアージュ! 皆さん、米焼酎の新たな楽しみ方が見つかったようです。
締めのデザートは、チョコレートとOTOYOIレーズンのパウンドケーキ。マスカットのような甘い香りのするワイン酵母・芋焼酎をストレートで合わせます。グラスは、ツヴィーゼルTHE FIRSTシリーズのグラッパ。くびれのある形が、ストレートで飲んでもきつく感じさせないまろやかな味にしてくれるグラスです。
松見:ワイン酵母・芋焼酎を試飲したときにこっくりとしたまろやかさがあったので、チョコレートやレーズンが合うと思いました。それらをシンプルにデザートにしたのがパウンドケーキです。塩のきいたさつまいもチップスも添えているので、そちらもどうぞ。
老川:焼酎とデザート両方に甘みと深みがあるので合いますね。レーズンをOTOYOIに漬けたことで、より親和性もあります。
老川:グラッパグラスをコーディネートしたのは、ストレートで飲んでほしかったから。グラッパはブドウの絞りかすを使ったブランデー。豊かな香りがあってアルコール度数が高い蒸留酒というのが焼酎との共通点です。ワイン酵母・芋焼酎を和製グラッパと見立てて、合わせてみました。
福元:「芋焼酎はお湯割り」という印象が強く、ストレートだときついイメージもありました。けれど、グラッパグラスでこうやって少しずつ香りを楽しむと甘さも際立ちますし、デザートにも合いますね。
松見:満足感のある締めで終われるのもいいですね。まったりと心地よくなってきました。
確かに芋焼酎というとガツンとした料理にあわせるイメージがありますが、芋やワイン酵母のフルーティーさはデザートにぴったり。真似しやすいペアリングなので、ぜひ食後にやってみたいですね。
OTOYOI5種類に前菜・肉料理・魚料理・デザートを合わせた今回のパーティー。参加した3人に感想を聞きました。
老川:前回の記事でOTOYOIはグラスや飲み方を変えることで、変化があることはわかったので、フルコースが楽しめるのでは、という提案をしました。実際にはどうなるんだろうと思っていましたが、食事によってさらに新しい発見がありました。
松見:ワインや日本酒のペアリングはお仕事でもやらせていただくのですが、焼酎というのは初めて。でも試飲しているときから、フルーティーで個性的な味だったので、考えていてとても楽しかったです。味わってみて、焼酎の奥深さや包容力に気づかされましたね。
福元:今回の企画自体が私にとっては驚きでした。焼酎を洋食と合わせて楽しむ機会があまりなかったので、フルコースという発想もなくて。でも、合わせてみると、食前からデザートまでどれも違和感なくおいしかったです。それに、どの料理も焼酎と合わせることで新しい発見もありました。お酒を飲み慣れた人にこそ、試してみてもらいたいですね。
フルコースのパーティーレシピと合わせたOTOYOIパーティーは大成功! 1つ1つの組み合わせを見ると、取り入れやすいものばかりでした。これから焼酎がおいしい季節。趣向を変えたパーティーをやりたいときは、ぜひOTOYOIを揃えてみませんか?
今回のOTOYOIパーティーのためにコーディネートされた松見早枝子さんによるレシピは、後日公開します。自宅でもつくれる手軽なレシピなので、お楽しみに!
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