
秋の実りに感謝して神様に捧げる酒、 鹿児島ではもちろん焼酎なのだ
2020/11/09
【簡単おつまみレシピ】を連載中の料理家・藤村公洋さんは、定期的にBarに立つ現役バーテンダーでもあります。そこで今回、『田苑 金ラベル』の炭酸割り「金ハイ」を藤村流にアレンジしてもらおうということになりました。もちろんそれによく合う料理もいっしょに考えていただきます。さてさて、どんな「金ハイ」と創作料理が誕生するのでしょうか!
前回レポートした1杯目は、オレンジ1個分の皮を使ったダイナミックで楽しい『トルネード金ハイ』でした。さてさて、2杯目の藤村スペシャルは、どんな「金ハイ」ができるのでしょうか?!
藤村さんが今回、取り出したのは、小さなビンに入った琥珀色のトロリとした液体です。「これは、生姜と砂糖をメインにクローブ、カルダモンといったスパイスを加えて煮詰めて作ったジンジャーシロップです」。市販品ではなく、この企画のために考案してくだった特製品だ。そうしてできあがった「金ハイ」藤村スペシャルは、こちら!
〈作り方〉
①ロンググラスに氷を入れ、金ラベル(1/4)を注ぐ。
②ジンジャーシロップを加える。
③炭酸水(3/4)で満たし、軽くステア。ミントの葉を飾る。
スパイシーなチャイや、ミントをたっぷり使ったカクテル『モヒート』をヒントにしたという『スパイシージンジャー金ハイ』。金ラベルの樽貯蔵の味わいに、ほんのりの甘さとジンジャー、スパイス、ミントが調和して、この「金ハイ」も新しいおいしさ。ゴクゴクいけそうです。「ジンジャーシロップは市販品でもOKですが、手づくりでいろいろアレンジしてみるのも楽しいですよ」と藤村さんは言います。
スパイシージンジャーシロップの作り方
①生姜を薄くスライスする。
②ボウルに生姜と同量の砂糖を入れ、2〜3時間置く。
③出てきた水分ごと鍋に入れて弱火で煮る。
④クローブとカルダモンを適量加えて煮詰め、生姜を取り出せば完成。
この金ハイは『スパイス』がポイントなので、クローブとカルダモンを加えましたが、ジンジャーシロップは生姜と砂糖だけでも作れます。水を加えずに作ると、冷蔵庫で1カ月ぐらい保存できるので、お手製のジンジャエールなんかも楽しめちゃいますよ!
そして、スパイシーな金ハイによく合う創作料理が登場!
<料理1>
「スパイシーな金ハイには、スパイシーなおつまみを」ということで、こちらひよこ豆(ガルバンゾ)で作ったコロッケです。コロッケといってもパン粉の衣は付いてないので、ひよこ豆のダンゴを素揚げしたという感じ。カレーのようなエスニックな香りと粗めのつぶつぶした食感、噛むほどにじわじわっと広がる豆の甘みがおいしい。「ひよこ豆は水煮缶も市販されていますが、乾燥豆から作ったほうが上手にできます」と藤村さん。
〈作り方〉
①乾燥ひよこ豆を一晩(8時間)水に浸けて戻す。
②戻したひよこ豆をミキサーで粗めに砕く。
③玉ねぎ、塩、クミンを加えてダンゴに。
④170〜180℃の油で揚げ、くし切りのライムを添える。
<料理2>
2品目は、タンドリーチキンならぬタンドリーカツオ!こちらもスパイスつながりの逸品です。レトロな和皿に鰹のたたきが盛られているふうで、一見なんの違和感もないのですが、まさかタンドリー味とは…。
〈作り方〉
①タンドリーチキンミックス(粉)、ヨーグルト、おろし生姜、おろしニンニクを混ぜてペースト状のソースを作る。
②ポリ袋に鰹のサクとソースを入れ、冷蔵庫で一晩漬け込む。
③オーブンで焼く。
④切り分けて皿に盛り、パプリカパウダーを添える。
今回は完全に火を通しましたが、もちろんレアでもOKとのこと。スパイスが魚の臭みを消してくれて、生の鰹が苦手なスタッフも「おいしいおいしい」といただいていました。
次回は、3杯目の「金ハイ」藤村スペシャルと料理をレポートします。
藤村公洋(ふじむら きみひろ / Kimihiro Fujimura)
料理家であり、バーテンダーとしてBarにも立つ。レシピ本や映像作品のフードコーディネートなど幅広く活動。著書に、自身が病気になったときの体験をもとにしたレシピ集『病気になったバーテンダーの罪ほろぼしレシピ』(講談社)があり、現在は月刊誌『俳句四季』(東京四季出版)にて、俳句のつまみを好評連載中。
藤村公洋Twitter
https://twilog.org/kurosuguri43
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