新生活のストレスを吹きとばせ!焼酎の健康への効果
2016/05/15
【簡単おつまみレシピ】を連載中の料理家・藤村公洋さんは、定期的にBarに立つ現役バーテンダーでもあります。そこで今回、『田苑 金ラベル』の炭酸割り「金ハイ」を藤村流にアレンジしてもらおうということになりました。もちろんそれによく合う料理もいっしょに考えていただきます。さてさて、どんな「金ハイ」と創作料理が誕生するのでしょうか!
梅雨明け間近のジメジメと暑い日、食材をどっさり抱えて南青山のスタジオに現れた藤村さん。汗を拭く間もなく、短い打ち合わせのあと、さっそく調理開始です。今日は3種類の「金ハイ」とそれぞれに合う料理を2品ずつ作っていただく予定。使い慣れないキッチンにもかかわらず、藤村さんはスムーズかつテキパキと作業を進めていきます。
まず、大きなオレンジが出てきました。リンゴの皮をむくように、ナイフでくるくると、長〜く皮をむいていきます。その手指の動きがじつにスマートで、ついつい見入ってしまいました。ほどなくして完成した「金ハイ」藤村スペシャルの1杯目は、こちら。
〈作り方〉
①オレンジの皮を螺旋状にむいてグラスに入れる。
②氷を入れ、『田苑 金ラベル』(1/4)を注ぐ。
③メープルシロップを加え、炭酸水(3/4)で満たす。
「バーボンウイスキーにオレンジとシロップを加える『オールドファッション』というカクテルをヒントにしました」と藤村さん。メープルシロップを使うことで、『田苑 金ラベル』のオーク樽の香りにうまくマッチして、バーボンに似た甘い風味が生まれるといいます。
オレンジの皮の爽やかな香り、シロップの甘さの中にもほんの少ーし感じる苦味がアクセントになっていて、この「金ハイ」、新しいおいしさです。それにしてもオレンジ丸々1個分の皮で表現したトルネードは、ダイナミックでとっても楽しいですね!
そして合わせる料理は、トルネード・金ハイボールに使ったオレンジと炭酸水を巧みに使って作られました。
<料理1>
「トルネードに皮を使ったので、残った実の方をおいしくいただこう」と考えられたサラダです。帆立とオレンジのみずみずしくやさしい甘みがたっぷりで、メインディッシュにしたいほどのおいしさ! 藤村さんお気に入りのレトロな印判皿の藍が、帆立とオレンジをさらに引き立てます。
〈作り方〉
①帆立を湯通ししてひと口大にカット。
②オレンジの実を同じくらいの大きさにカット。
③オレンジの搾り汁にオリーブオイルと塩を加えてドレッシングに。
④仕上げにディル(ハーブ)を刻んでパラパラと。
<料理2>
2品目は、ゴーヤ、ナス、パプリカ、ミョウガといった夏野菜の天ぷらです。トルネード・金ハイボールに使った炭酸水を衣材料にも利用して、いわゆる天ぷらともフリッターとも違う、ふわっと軽い揚げものができました。白くて薄い衣に具材が透けて見えて、まるで夏野菜が麻の浴衣を羽織っているかのように涼しげです。
〈作り方〉
①ゴーヤ、ナス、パプリカ、ミョウガを食べやすい大きさに切る。
②強力粉を炭酸水で溶いで衣を作る。卵は入れない。
③野菜に衣をつけ、170〜180℃の油で揚げる。
④フルーツジャムにオリーブオイルと黒胡椒を加えて、つけだれに。
写真のつけだれの材料は、藤村さんが手づくりしたあんずジャム。オレンジつながりでマーマレードでもOKとのこと。少し甘みが加わった料理が、メープルシロップの入ったトルネード・金ハイボールによく合って、相乗効果のおいしさです。仕事を忘れてしまいそうな我を抑えるのに必死な取材班一同でありました。
次回は、2杯目の「金ハイ」藤村スペシャルと料理をレポートします。
藤村公洋(ふじむら きみひろ / Kimihiro Fujimura)
料理家であり、バーテンダーとしてBarにも立つ。レシピ本や映像作品のフードコーディネートなど幅広く活動。著書に、自身が病気になったときの体験をもとにしたレシピ集『病気になったバーテンダーの罪ほろぼしレシピ』(講談社)があり、現在は月刊誌『俳句四季』(東京四季出版)にて、俳句のつまみを好評連載中。
藤村公洋Twitter
https://twilog.org/kurosuguri43
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