高温多湿な鹿児島で焼酎造りが盛んになったのは「黒麹菌」のおかげ
2022/03/14
発売30周年を迎えた『田苑 ゴールド』が2017年9月、リニューアルした。「味もラベルもさらなる理想を求めた」と言う。どんな理想を求め、どう変わったのか。まずはラベルから見ていきたい。
新しくなった『田苑 ゴールド』を前にすると、まず目に飛び込んでくるのは「GOLD」の英文字。しかし、ボトルのカタチや大きさが変わっていないからだろうか。大きく変わったという印象はない。リニューアルではよく「生まれ変わった」というフレーズを聞くが、それとは違う、という意思表示が感じられる。
これまでのラベルと新しいラベルを並べて、比べてみた。なるほど、全体のイメージはそのままに、ディテールが変わっていた。文字のフォントやレイアウト、金の箔押しなど、かなり洗練されたように思える。その世界観は、まるでウイスキーのよう。思えば、『田苑 ゴールド』は樽の中で長期貯蔵された〝エイジングスピリッツ〟。これまでも、焼酎らしさを追求するより、独自の道を歩んできた。リニューアルしてもその姿勢に変わりはない、と訴えかけてくる。いや、むしろ、その姿勢を強めているかのように思えるデザインだ。
さて、筆者は気付いてしまった。ゴールドの「G」がさり気なくデザインされていることを。答えをすぐ書いてしまうのもつまらないので、みなさん、よく見て探し当ててほしい。どうだろう。見つかっただろうか。答えは、こうだ。
ラベルの下方、「全量3年」「麦」をマーク化してデザインしてあるところを見てほしい。円状にあしらわれたラインが「G」の文字になっているではないか。筆者も最初は気付かなかった。気付いても、まだ半信半疑だった。そんな気持ちのまま手に取ったのが、こちらもリニューアルしたばかりの『田苑 シルバー』。これを見て確信した。シルバーはこの部分が「S」になっていたのだ。
次にボトルを後ろから見てみた。黄金色を通して、ラベル背面が見える。そこにデザインされているのは「ウッド」のテクスチャー。これは『田苑 ゴールド』を貯蔵している樽をイメージしているのだろう。さらに、音楽仕込みを連想させる「音符」もデザインされていた。
この、すみずみまでこだわったラベルデザイン。「さらなる理想を求めた」という意味が、その姿勢が、強い意志が、ひしひしと伝わってきた。味はどう変わったのだろうか。すぐにでも飲んでみたい。いよいよ、その気持ちを抑えることができなくなってきた。
その2へつづく。
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