焼酎が教える!焼酎初心者におすすめの種類と飲み方
2016/03/04
焼酎には色の名前がついた銘柄が多数ありますが、ほとんどの焼酎は色がついていない様に見えますよね。この記事では、焼酎の色にまつわる話を徹底解説していきます。
1.銘柄によくある「黒」「白」「黄」とは?
2.「赤」のつくものは?
3.焼酎の色は法律で規定されている!
4.なぜ法律で規制されているの?
5.まとめ
焼酎はほとんど色付きがないと言っても、焼酎には「黒」「白」「黄」と言った色の名前がよくついていますよね。それは、実は焼酎を造る過程で使う麹菌の種類を表しています!焼酎造りは「一麹(イチコウジ)」「二元(ニモト)」「三造り(サンツクリ)」と言われるほど、麹は焼酎に欠かせない存在です。それぞれの味の特徴とともにご紹介します。
白麹
黒麹菌の突然変異から生まれ、味は軽快で爽やか、キレが良いです。現在造られている多くの焼酎は白麹が使われています。実際は褐色ですが、黒麹と比較して白麹と名付けられました。
黒麹
泡盛作りからヒントを得て明治時代に誕生しました。高温多湿でも酒造りが可能で、焼酎作りの盛んな九州の気候にぴったりの麹です。黒麹は白麹に比べて、芳醇な香りで、重厚感のあるコクと旨味が特徴です。
黄麹
日本酒造りに使われていて、もともとは焼酎も黄麹で造るのが主流でした。ただ、湿度や温度の管理が難しく、白麹や黒麹の登場でマイナーになっていましたが、管理がしやすくなった近年では黄麹を使う蔵も増えています。日本酒に使われるだけあり、フルーティーでまろやか味わいが特徴です。
「黒」「白」「黄」は使われる麹菌の違いでしたが、「赤」のつくものは、芋焼酎の中で、紫芋や紅芋を使用したものを指すことが多いです。銘柄の色の違いは、使われる麹菌や芋の種類の違い、ということになりますね。
実は、焼酎には光量規制と呼ばれる色の規制があります。無色透明の水などの液体は光を通しやすく、濃い色をした赤ワインの様な液体は光を通しにくいですよね。この様な光の性質を使って、一般的なウイスキーと比べて5分の1から10分の1の色の濃さに規制されています。
ウイスキーなどのお酒は、樽で長い時間をかけて熟成することで着色し、付加価値を高めています。しかし、旧酒税法が適用されていた時代は、焼酎の税率が今より低く設定されていました。このため、焼酎が高価なウイスキーと同様に付加価値を付けることは、認められなかったのです。この色の規制は、税率が改正された今でも、ウイスキーやブランデーなどと区別するため設けられています。
・ 銘柄によくある「黒」「白」「黄」は、麹菌の種類
・ 「赤」のつくものは紫芋や紅芋を使った焼酎であることが多い
・ 焼酎の色は、無色透明かついているとしてもほんのりとした色味
・ ウイスキーやブランデーと区別するため、法律で色が規制されている!
以上、焼酎の色にまつわる徹底解説でした!いろんな色を試して、好みの焼酎を見つけてみてください!
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